Topics2020/02/19

大学院修士公聴会・中間発表が開催されました

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 大学では,4年間の学部を終了後に「さらなるスキルアップ」を目指す大学院があります.「高校3年間よりも1年も長い4年間も勉強した上に...」なんて思う人もいるかもしれません.
 大学では,1年生から社会に参画するための準備を進めながら「なりたい自分」を探していきます.科目によっては「本当に自分がその路に進めるか」を確認するために「地域課題への取組み」を行います.地域課題への取組みでは,先生も「これが答え」と示すことが出来るとは限らず「一緒に解決する方法を考え地域ニーズに対して応えを創造」します.3年生では,1年生2年生で様々な「試し」をした上で「研究室選び」に挑戦し,自らどの方向に踏み出すかを決め「就職活動本番」に向けた準備を進めます.4年生では卒業研究を通して「入る会社に沿った自分」に成長していきます.
 すなわち「正解/不正解を先生が判定する世界」から「正解を創造していく世界」に変化していくのが大学です.このため「勉強」も「講義だから覚える」から「学問」といって「学ぶ(知りたいと思う)ために問いかける」に変化します.もちろん何もしないでそうなるわけではありません.
 その中でも「こんな自分になりたい/こんなことが出来るようになりたい」と思えるものを発見し,それについて学ぶと「知ること/学ぶこと」が「できる事」になります.
 その「できる事」と「なりたい自分」を見比べた時に「あと一息」と感じた人が大学院に進みます.
 中間発表で情報メディア学科(学部)を卒業し,環境情報学専攻(大学院)で1年間活躍した先輩が,企業の方と一緒に課題解決に取組んだ成果地域課題に取組んだ成果社会に提案した成果,等々を「活動成果」として発表しました.
 大学院では同級生という「仲間」であるとともに,遅れをとりたくない「ライバル」でもあるので,卒業研究の学科代表選考会よりも一段と力の入ったプレゼンとなりました.
 大学院では,工学部全学科から2専攻(航空電子機械工学専攻と環境情報学専攻)となり,公聴会・中間発表では2専攻合同で開催されました.このため,普段は知ることのできない「他分野」の最先端に触れることの出来る機会でもあります.
 卒業研究ではまだまだ「発表が終わってホッとする」なんてことがありますが,修士研究では「自分の専門分野」を持った学生が集まるので,他の人の発表を聞きながら「そこに自分の成果を活かせる余地があるか」という視点があるのが,発表を聞いている方にとっても素晴らしいと思えます.
 お互いに切磋琢磨している様子は,まるで会社で各部署の担当者が会議をしているようです.会社での会議では,純粋に技術的な内容以外の要素も入りますが,大学では純粋に技術的に「様々な分野の知恵を集結」するので,これを経験することの大切さを学んでいることを感じました.
 プレゼンされた技術の先も気になりますが,それに取組んで成果を掲げられている発表者のこれからが楽しみです.