Topics2020/01/30

公開講座で「データサイエンスと社会実装」を講演しました

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 日本文理大学が大分市商工労働観光部大分市産業活性化プラザから委託を受け開講している産学連携講座で情報メディア学科の先生が「データサイエンスと社会実装の可能性」について講演を行いました.
 データサイエンスは,サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)であるSociety5.0で重要となる分野です.
 IoTという言葉を耳にしたことはありますか?IoTは「モノのインターネット」とも言われ,フィジカル空間(現実空間)の様々な事柄をサイバー空間(仮想空間)にもたらす入口です.しかし,データだけでは困ることがあります.例えば「20度」というデータだけでは「設定温度よりも上か下かを判別してエアコンを制御する」ことは出来ても「今のライフスタイルで快適を保つ」に直結しません.これは「データ」が「何を意味するのか」という「情報」になることが必要だからです.そこで,IoTでもたらされるフィジカル空間のビッグデータをサイバー空間で情報化と分析を行い,再びIoTでフィジカル空間にフィードバックするシステムにより「物理(現実?)と電子(仮想?)をシームレスにつなぐことが必要となり,これがCPS(Cyber Physical System)です実世界と情報を結びつけることで,人々のライフスタイルも変わりセキュリティ等の「情報の管理」も変わることが予想されています.
 そうした中で社会的に必要とされる重要技術の1つが「データサイエンス」です.そこで想定されている未来像は「現実味」を帯びているどころか,部分的には既に「体験」したり「使っている」ものになっています.
 講座では,工学部共通開講科目である「ロボットプロジェクト」を通して得られたデータを実例に「データサイエンス体験」を行いました.
 最後に,そのような取組みを通して明らかになった「科学的根拠」に基づき製品化社会実装)された実例が紹介されました.
 今回の講演が,ケータイも5G(第5世代)の幕開けを迎え,新たなライフスタイルが創造される新たな時代を迎える大分市を,情報メディアのチカラで共に創る活動につながることを願っています.