Topics2020/02/04

新型システムの稼働実験を行いました

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 ドローンの中でもここでは無人航空機の1つである「クワッドコプタ」に搭載する新型センサの稼働実験を行いました.実験は森のドローン・ロボット競技会の朝練で馴染み深いステージで行いました.
 ドローン...なんとなく「情報メディア」よりも他の分野が近いように感じる人もいるかもしれませんが,最近耳にする「Society5.0」で重要な「動けるセンサ」として重要な装置です.サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)においてフィジカル空間(現実空間)をサイバー空間(仮想空間)にデータとして取り込むのが「センサ」です.センサ等のIoTでもたらされるフィジカル空間のビッグデータをサイバー空間で情報化と分析を行い,再びIoTでフィジカル空間にフィードバックするシステムにより「物理(現実?)と電子(仮想?)をシームレスにつなぐことが必要となり,これがCPS(Cyber Physical System)です.さらに,例えば「気温9度,湿度60%」というデータを「寒くて凍えている...」という情報に変換することで,「快適温度にエアコンを調整する」というフィードバックが出来ます.このように「データ」を分析し「情報」に換える時に重要なのが「データサイエンス」という分野です.
 今回開発している新型システムは,Society5.0で想定される未来で必要となる技術を地域企業と手を取り合って共同で取組んでいます.学生は「講義や演習」で教わるだけでなく,このような取組みへの参加を通して「学んだ事を社会課題解決にどうやれば活かせるのか」を学びます.
 ここではドローンが活躍する社会に向けたシステムですが,実はこのシステムを応用することで様々なイベントでも利活用できます.例えばOITAドローンフェスタの会場を見ても可愛らしいロボットが展示されている等,実は情報メディア分野の活躍の場が拡がっています.
 社会人になるための取組みとして開講している社会参画実習だけでなく,企業の方々と共同で「目標」に向かって作業をすることで「これって楽しい」と感じる「自分を発見」したり,「聴くだけではわからなかった何か」に「気付く」きっかけにもなっています.
 ここで産まれた技術が,その技術を携えた学生と共に社会で飛躍するように,実験を積み重ね「誰もが安心して利用できる技術」へと昇華していきます.