Topics2016/09/14

学会で学生が研究成果発表を行いました

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 9月14日から16日にかけて日本音響学会主催の2016年秋季研究発表会が開催されました.
その学会で学生が「空間位置計測による聴取位置把握に関する一検討」というテーマで成果報告を行いました.
 企業等の専門家の中で「自分の考えたアイデア」を「それが有用であることを確かめた実験結果」による裏付けを携えて発表いたしました.学会では,同年代の他大学学生が同志でありかつライバルでもあるという環境になります.お互い,相手の発表に敬意を払いつつも....自分が頭一つ上をいくためにギリギリまで切磋琢磨しました.
 学会では「新たな真実を知るもの」が「それを必要とするもの」に説明をするため,学生の発表であっても企業の方が真摯に話を聞いてくれます.逆に「話しただけ」では満足されず「なぜ?」「どうして?」と納得するまで質問をしてくれます.
 そのやり取りの中で「学生(学校で教えてもらう存在)」から「社会人(社会的課題を発見し解決に向けて努力する存在)」としての素養を養っていきます.
 専門家と言われる人に「自分のアイデアをデータに基づいて報告」した結果,学生では気が付きづらい「ビジネス目線」でのアドバイスやコメントをいただくことで,本当に自分が何に向いているのかに気付くためのヒントもいただいているようです.
 今回発表した学生は学会発表の経験を通して「うまくいった成果」より「その成果が安定的かつ確実に出る理屈」すなわち「基礎」が重要であることに気付き,改めて基礎を固める必要があることを実感したようです.
講義では会得することのできない,でも社会人として大切なことを,自らの努力で手に入れることに成功したようです.