Topics2021/11/06

遠隔の 授業体系 物申す

  • d1
  • d1
  • d1
  • d1
  • d1

 2021年11月6日,フューチャードリーム!ロボメカ・デザインコンペ2021の一次審査を通過しました.

 今年度のテーマは「健康,教育,観光,地域産業の振興に貢献するテレオペレーション,テレロボティクスのための独創的ロボメカデザイン」です.

 取り組む課題を決める会議では,健康や観光に関する課題も出ましたが,私たちと直接関りがあり,直近の課題だと自覚している,教育の分野に焦点を当てました.

 はじめは,遠隔講義で感じることのできない「他者の存在」を表現するために,昨年度も提案したLRFやfuroプラットフォームを用いてアバタロボットを用いた提案をする予定でした.
 しかし,ロボット開発で最も重要視される「安全性」を考えると,存在を表現するために動きが必要となるアバタロボットには,金銭的なコストから,安全コスト,場所コストなど,様々なコストがかかることが分かりました.そのため,今年度の提案趣旨としては,「アバタロボットを仮想化する」という結論に至りました.

 本提案の主要技術は,音像定位制御技術と,空中触覚提示技術です.
 音像定位制御技術とは,AVSを用いて,音像を制御することで,遠隔講義特有の集中力低下要因を抑制できる技術であり,メンバの卒業研究がエビデンスになります.
 空中触覚提示技術とは,パラメトリックスピーカを用いて力場を生成する技術であり,実体のない存在感を表現できると考えたため,モックアップを制作し,実証実験をしたいと考えています.

 また,ハードウェアに関する見識を広げるため,今年度も千葉工業大学と共に実現可能性について掘り下げていきます.さらに,昨年度の反省点であったデザイン面では,名桜大学の学生の力をお借りし,無事にポスタと趣旨提案書を提出することができました.

 非常に意欲的な提案であったため,評価されずに弾かれる可能性はありましたが,一次審査通過という結果が出たことで自信に繋がりました.

 これまでのロボメカデザインコンペで培ってきた技術と,今年度の新たな技術を取り入れ,昨年度成しえなかった最優秀賞を目指し,12月18日に行われる二次審査に臨みます.