Topics2021/10/01

競技会に向けたフライト練習2回目

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 2021年10月1日,競技会に向けた2回目のフライト練習が始まりました.日の入りの時間を踏まえ、練習時間を18時から16時20分開始に変更しています。

 今回の練習目的は,競技時間である「8分間のフライト」に慣れることです.
 競技会で求められるフライト技術は,スピードと正確さになります.

 そのため,これまではタイムアタックと言う形でフライト練習を行ってきました.タイムアタックでは,フライトに不慣れな学生ほど長くフライト経験を積むことができ,メンバー全体の技術向上が見込めます.

 しかし,競技会決勝戦では,8分間という制限時間の中で,可能な限り計測をし続ける,体力が必要になります.故に今回は,タイムアタックではなく,8分間のフライトに慣れるためのプランを立てました.
 練習前は,フライトに集中するため,8分という時間は短く感じると予想していました.

 しかし,これまでの連続フライト時間は,長くて1,2分程度だったため,実際に行った結果,8分は長く感じることが分かりました.

 しかし,8分が長く感じられたのは,これまでの練習と比べた相対的な話であり,競技時間として8分が十分であるという意味ではありません.
 競技会での立木の本数は10本以上あることが予想されるため,計測に使える理想時間は,立木1本当たり1分未満です.そのため,8分間のフライトを全うできる体力をつけつつ,これまで通り,フライト速度を上げる練習も必要であると実感しました.

 さらに,大変なのは操縦者だけでなく,フライトを補助する指示係にも課題が見つかりました.
 これまでの練習では,操縦者の前方10m以内でのタイムアタックであり,補助する学生の移動距離もその範囲に収まりました.

 しかし,競技会を想定した練習では,50mほど奥行がある場所で,ドローンが自身や計測対象にぶつからないよう,操縦者の思考を考えながら動きまわる必要があり,大変疲れることが分かりました.そのため,今後は操縦者と補助の意思疎通や連携についても力を入れたいと思います.
 また,バッテリー残量や本数の面でも課題が見つかりました.
 phantom3のバッテリは,飛行可能時間が23分とカタログスペックから読み取れます.しかし,現在所持しているバッテリーの持ち時間は15分程度であり,8分間練習を行えるのは1本当たり1回までです.また,現在安定して使えるバッテリが4本中2本しかなく,バッテリはあくまで消耗品であることが実感できました.そのため,予算を工面し,2~4本のバッテリを購入予定です.
 また,フライト練習を計画,実行するにあたり,いくつかの不安要素や反省点もありました.

 今年度は4月からフライト練習を行ってきましたが,全員が毎回参加できたわけではありません.そのため,今回のフライトが1か月振りとなる新メンバーもいました.しかし,今回の練習では,リーダであるフライト歴4年目の先輩が諸事情で参加できず,新メンバのフライトプランまで考える余裕がありませんでした.
 他にも,リーダが不在だったことで,フライトプランの説明に時間がかかってしまいました.そのため,次回からは,事前に練習内容の詳細を共有することで,効果的な練習ができるよう努めて行きます.
 ほかにも,フライト練習中に,トラックが2台と,2,3名の学生が通りました.今回は夏休み期間中でしたが,来週から講義が始まるため,人通りが増える可能性があります.
 ドローンパイロットにとって,最も気を付けるべきことは人身事故です.そのため,出入り口付近に3角コーンを設置し,講義のない時間帯にフライト練習を行っています.しかし,それでも見落としがあり,人通りが増える可能性はあるため,来週以降の練習で人通りが多いと判断された場合は,フライト時間や場所の変更も視野に入れ,フライトプランを考えていきたいと思います.

【今回の練習内容】
・樹木の1m以内に接近し,8分間計測を行い続ける.
・8分以内にホームに戻る
【スケジュール】
第1回(9/22):予選,本選対策
第2回(10/1):決勝戦対策
↑今ここ
第3回(10/4~):フライト練習のレビュー
第4回(10/11~):LRFを用いた実地計測テスト
第5回(10/18~):HS100GにLRFを載せた計測テスト
第6回(10/25~):Phantom3を用いた計測テスト
第7回(11/1~):予備週
第8回(11/8~):本番前フライト練習
第9回(11/15~):競技会本番予定日