Topics2021/07/14

コンテンツ 創る責任 その先へ

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 図書館紹介動画をリリースし,ロボットプロジェクトシカケ班と共に新たな動画を制作しています. 

  前回リリースした医療専門学校用図書館紹介動画に続き,大学用の紹介動画をリリースしました.
 制作に取り組んだ学生チームは,一度公式リリースをした経験から,専門学校用に制作した動画の,一部を修正するだけの簡単な作業だと考えていました.
 しかし,前回品質管理が通ったのは納期が迫っていたからであり,実際には潜在ニーズが大量にあったことが発覚,前回指摘を受けなかった部分も含めた,大幅な編集を行っていました.
 また,納品後にエンコードの問題や公開設定の問題が発生し,動画内容を一部修正,公開設定の緩和などのアフターケアを行っていました.
 上記の経験は,終了条件を設定する大切さや,リリースが業務の終了ではない事など,講義課題と実務の違いを実感できる,よい機会だったと思います.

 しかし,学生らはこの活動を通じて図書館の魅力を知ったと共に,10年前の動画構成では,魅力が十分に発信できていないと考えていました.
 また,大学公認の動画であるため,表現が規制される部分もあり,学生個人としては煮え切らない部分があったと思われます.
 そのため,担当した学生らは現在,規制されない表現方法を学ぶため,ロボプロシカケ班のメンバーと協力し,アクセシビリティJISの読み解きを行っています.
 初めは,規格の読み解きを嫌々行っており,表現を規制するネガティブな印象を抱いていました.しかし,読み解きが進むにつれて,規格は表現の後ろ盾になるだけでなく,準ずることで多くのユーザにとって利用しやすい形になることを学び取っていました.
 他にも,前回の反省を活かし,シカケ班のメンバーを連れて図書館観光を行っていました.
 観光の目的は,図書館の魅力を知ってもらうことであり,意識の統一を図ることでしたが,2年生は図書館ツアーが無かったことや,異なる視点故の気づきを知るなど,学びも多かったようです.
 また,担当学生は,過去の自分とシカケ班のメンバーが重なって見え,視点によって重要となる成果物が変化することを諭していました.

 一連の活動から,アイデアは練り直すものであり,その出所はユーザの想定に帰着することを学んでいました.
 さらに,アクセシビリティJISという先人の知恵が詰まった規格を読み解く中で,温故知新こそが未来を拓く鍵であると悟っていました.
 直近の目標は,全てのニーズに対応可能な,アクセシブルなPR動画を創るために,適用ランクAAAの達成基準シートを完成させることです.
 最終的には,学生の新たなるライフスタイルの提案を目標として掲げており,我々教職員も彼らの活動を見守っていきたいと思います.