Topics2021/03/25

学生チームと図書館職員の連携で図書館紹介動画(医療専門学校用)を制作しました

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 本学では新入生に学内施設を知ってもらうための「学内ツアー」がスタートアップで開催されています.その1つに「図書館ツアー」があります.
 2020年度は新型コロナ対策のためこれまで図書館ツアー内で視聴してもらっていた動画をオンデマンドに切り替えるとともに,在校生へのサービス拡大として「1年の最初に見たっ切りで覚えてない」に対応するため全学生に,オンデマンド配信しました.しかし,これまで利用していた動画が約10年前に作成されたもので,この10年で整備されたり利用しやすくなったものが入っておりませんでした.そこで,学科に図書館から,1)医療専門学校生向け(現在のビデオで対象になっていない部分がありました),2)大学生向け(ビデオ内容の更新),が依頼されました.

 情報メディア学科では映像のプロフェッショナルを目指す人材がいますが,今回は「更新が容易に出来るシステム」も視野に入れた取組みが重要となりました.そこで情報工学コースの中でも,映像関連に関係したことのある学生のチームで制作に取り組みました.

 始めは,これまで利用していた動画と現状の相違点を差し替えるだけの短期プロジェクトの予定でしたが,学生チームと図書館側の,「より良いものを作りたい」という同一の考えの元,元動画の音声や写真を大幅に差し替えることになりました.

 図書館職員との詳細な打ち合わせは,プロトタイプ制作の倍以上の時間を有し,予定通り編集を終えても,出力エラーやチャプター分けなど,リリースには多くの手順があります.そのため,学生チームは余裕を持ったスケジューリングや,妥協の必要性を実感していました.

 その後学生チームは,図書館職員から臨機応変に要望に応える順応性を認められ,大学用の動画制作や,木材を用いた看板製作の追加依頼を受けています.

 使用したツールは,フリーの動画編集ソフトである「Aviutl 」と,音声合成ソフトの「VOICEROID 」を二種類用いて,動画制作を行いました.また,開発環境と使用素材,簡単なマニュアルを外付けの記憶装置に統一し,今後は図書館職員側でも編集作業ができるように準備しています.

 本プロジェクトで学んだコンテンツ制作のノウハウを,学生内で共有し,今後もより良いコンテンツを作り続けられるよう学科全体で努め,今回制作した動画がより多くの人の図書館利活用に繋がることを願っています.また,変化に柔軟に対応した動画提供するシステムに関して,資料整備等を進め,多くの人が出来る様に技術展開していきます.

 担当した学生が「映像制作」を通して「提供するためのシステム」について学んだ内容が,これからに役立てていくのが楽しみです.