Topics2019/09/04

学会で研究成果を報告しました

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 卒業研究・修士研究で取り組んだ成果を音響学会にて発表しました.発表は,修士学生1名(学会3回目)・学部学生1名(初の筆頭著者)がそれぞれポスタ形式で発表しました.
 音響学会は,「音」に関するあらゆる分野の御専門の方々が集まります.特に最近,人工知能(AI)という言葉をよく耳にしますが,「データ処理(信号処理)」や「情報の分離・抽出」といった人工知能の要となる「データサイエンス」や「CPS(Cyber Physical System)/IoT(Internet of Things)」がテーマとして取り上げられ,様々な分野の方々がテーマとして取組んでいます.
 学会は,各分野の御専門である先生や学生と情報交換することで,お互いの研究を一歩前進する種を生み出す「学びの場」です.先生とか学生とか関係なく「社会人の一員」として経験を詰める絶好の機会です.専門分野で素晴らしい成果を残されている先生ですら,学生に対し「お話お聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」と聴いている姿は,学生がとても刺激を受けていました.
 そんな学会に,前回発表サポートで入っており「自分も話せるようになりたい」と言っていた学部生がはじめて筆頭著者となり学会に挑戦しました.3回ほど学会に参加している学生も隣で発表しました.
 発表の良いところは,議論し合いながら有益な情報をお互いに得られる点にあります.特にポスタ発表の良いところは,「興味のある箇所を重点的に聴ける」ところです.それぞれポスタでは約30人程度の方々が見ていかれましたが,そのうち約10人から貴重なアドバイスをいただき,次につながる種を獲得しました.社会人の方々にも来ていただくことができ「仕事に繋がる役に立つ情報」が「どんな情報なのか」を知る良い機会でした.
 また,発表が終わったあと他大学の先生や学生の発表を聴きまわりました.研究対象が違えど,使っている「基盤技術」が自分の研究でも使えそうな内容を聴きまわりました.特に,学会に参加されている博識ある先生方に対し,臆せずに「自分の研究如何ですか?」が言えるようになり,「研究のモチベーション」が上がり「将来の展望」も各段に広がりました.さらに,学会での学びのコミュニティの輪も広がり,次の学会が心から楽しみです.
 以上の挑戦を通じて,「技術の確かさ」を確認する質問の中でも「なぜその手法を使ったのか?」「その結果は物理的な現象と関係があるといえるか?」「成果の妥当性は?」と聴かれ,「未熟な点」が山ほど見つかりました.それら良い点も至らぬ点も気付けた今回の経験のおかげで,また少し「確かな技術」の確立に近づくための,新たな目標となりたい自分像が出来てきました.
 学会で発表した成果はオープンキャンパスで体験することができます.