ドローン(飛翔タイプ)は空を自由に移動できるため,多くの動画コンテンツで使われていて身近な存在となっています.一方で飛行禁止エリアを飛行したりというトラブルの他に,産業用では国土交通省に報告があっただけでも79件もの事故トラブルが発生しています.このため市販のドローン(飛翔タイプ)では多くのセンサを搭載し安全なフライトを目指していますが,未だ事故が防げないのが現状です.
このため,大分県ドローン協議会がドローンに関連する新たな製品やサービスの開発への支援を通じたドローン産業の育成を図ることを目的とした研究開発補助金を実施しています.
ドローン協議会は大分県内の空撮関連,ドローン本体関連,ドローンを用いたサービス開発関連,スクール関連,ドローンを用いたサービス提供と多岐に渡る企業が会員企業となっており,それら企業への「知」の提供として情報メディア学科も協力させていただいています.
今回は卒業研究等々で培ってきた技術を,製品化に向けた取組みを行われている企業に提供する機会を得ての申請プレゼンとなりました.
ドローン(飛翔体部)は「自由に空を飛べる」だけでなく,「センサを自在に移動できる」さらには「サーバを移動できる」といったCPS(Cyber Physical System)/IoT(Internet of Things)で重要な役割を果たす情報機器でもあります.
情報メディア学科では,メディアデザインコースでの映像コンテンツの制作への取組みや,情報工学コースでの森のドローン・ロボット競技会での空間計測システムへの取組みが行われております.
学生時代に取組んだ内容が「実際社会で役に立つのか」という不安は「実際社会に出てみないとわからない」ではなく「学生時代から確かめる」ことが可能です.その一環として地域への「知」の提供を通した「深い社会とのかかわり」を持つ機械の提供という「学びの環境」整備に取組んでいます.話で聞くだけでなく「自ら関わる」ことで「こうなりたい/こうできる自分」の発見につながる環境提供を進めています.
今回の挑戦も,その取組みのプロセスの中で「社会で働く」ことを意識するだけでなく「通用する技術」に対する意識を自然と身に付けられるようにと考えています.
技術はオープンキャンパスで展示・体験できるので,是非足を運んで体験してください.