Topics2018/09/12

学会で日頃の成果を発表しました

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 日本音響学会2018年秋季研究発表会(全国大会)が大分大学を会場に2018年9月12日から14日の三日間にわたって開催されました.そこで卒業研究で取組んでいる内容が発表されました.
 発表内容は,ヘルスケアやスポーツサイエンスで必要な「筋肉」の情報を収集するための手法です.電極を使う「筋電」では,センサの取り付けや取り扱いが一般の人には難しいことがあります.このため「自分の状態」を知りたくても,手軽に知ることが出来ません.そこで,誰もが手軽に使えるセンサで測れる方法を考え出し,地道な実験を重ね,新たな手法の提案を行いました.
 学会というと偉い人達が話をするイメージがあるかもしれませんが,実際には「新たな技術」を企業等々の研究者が「知恵」を持ち寄る場所です.そこでは「社会的課題」を解決するための「アイデア」であれば誰もが「自分が発見した手法」を提案することができます.もちろん「確かな確認結果」が求められます.
 今回現在卒業研究で取組んでいる内容を報告しました.これは3年生の時に取組み始めた内容で,最初は単なる興味からはじめたものですが,企業や専門家を巻き込み,お世話になった方々と連名での発表に至りました.
 発表会では「このデータはどうやってとったの?」「これは何を確認したことになるの?」「この取組みの意味は?」と鋭い質問が来ましたが,それらに1つ1つ丁寧に説明した結果「この技術は素晴らしい」と評価され「こういうこともできるのでは」との提案や貴重な情報を伺うことが出来ました.また,同世代の仲間も増え,次の学会でまた会う約束もすることが出来ました.
 鋭い質問をし,貴重な情報をもたらしてくれた方から「楽しい?」と聞かれ,まだまだ知らないことが沢山あっても「新たな知恵に出会い,出来ることが増えた」ことが「楽しい」と感じられる自分を発見することができたようです.
 ただ聞いて鵜呑みにするのではなく,自ら考えたアイデアを発信することに挑戦した結果,新たな世界が開け,また新たな「自分」に出会えたようです.