Topics2017/12/09

ロボメカデザインコンペで入賞しました

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 2017年12月9日に日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門主催のロボメカデザインコンペ2017最終/公開審査会が福岡市科学館にて開催されました.当日FBS放送の取材が会場に入りました.
 ロボメカデザインコンペは,商品には欠かせない工学的な確実で安心安全なシステムと,日常生活で使う上で欠かせないデザインの両立を考えられる人材を育成するために開催されているコンペティションです.このため,学会という学術的な取り組みだけでなく,実際に商品にすることを考える取組みとなっています.応募できるのは大学および高専と限定するのは基礎を修得した人が「社会」を視野に入れた専門分野の修得成果をもって挑戦するためです.
 情報メディア学科に所属する5名の学生は,ロボットプロジェクト関連科目を通して木佐上地区での活動や,10号線地下道でのシカケ,後輩のサポートやHallowの活動を通して「地域創造」の視点と想いをカタチにして今回コンペに応募しました.
 ここでは「福祉産業支援」を提案し,モックアップ(一部機能が実装された試作機)を使ってデモを含めたプレゼンを行いました.「福祉」というと高齢者や障碍者を想像しがちです.しかし,本当にそれらの人々が「生きがい」を持って生活をすることを考えると「お互いにありがとうと言える地域社会」でなければならないと考えました.そこで,地域に居る全ての人が「お互いに感謝の気持ちを持って尊重しあえる」ために何をすれば良いか,またそこでICT(情報通信技術)やIoT(モノをインターネットでオンラインにする)が役立てないかを考え「ウェルステッキ(ウェルフェアネスとステッキ)」という「杖」を考案しました.
 モックアップ作成では,本学ERCにある3Dプリンタやレーザカッタで試作し,それを検証実験して基礎データを取り,木佐上地区等の現地で検証を重ねました.コンペティションのコンセプトが「可能性があり将来を想像できるモックアップ」のため,モックアップは,機能単独の部分でまだ今の技術では1つにまとめられないものもあります.
 審査当日,プレゼンで使うマシントラブルに見舞われたものの,しっかり自分達の「想い」を伝え,その結果として入賞を果たしました.特に協賛企業から賞をいただく,すなわち社会的に提案内容が「可能性がある」と認められました.
 参加学生はロボットプロジェクト関連科目のSA(学生アシスタント)を務めており,現在進行中の木佐上地区でのモノづくりやパークプレイスでのシカケに取り組む後輩に,取組みで気付いたことや積み重ねた経験を持ってアシストするとともに,自分達も次の目標に向かってまた一歩踏み出しています.