ロボットというと何を連想しますか? 経済産業省は「センサ + 知能/制御 + 駆動系」を持つシステムの総称としています.このため,例えば「エアコン(温度をセンサで調べて,適温になるように冷風の温度や強さを制御し,空気を出す)」や「玄関ライト(人をセンサで検知し,昼夜を判断し,ライトをつける)」もロボットとなります.
この中でも「知能/制御」は情報メディア学科が得意とするジャンル....となる人材を育成することを目標としています.しかし「商品/製品」として考えると「1つの学問分野だけ」ではカバーしきれません.このため一般に企業では「異なる専門分野の人」が「協働」することで「商品/製品」を創り上げていきます.
この「社会の常識」にいち早く気付き「自分はどういうやり方ができるか」や「こうなりたい」を発見するため,ロボットプロジェクト関連科目は工学部3学科(工学部という共通性がありつつも異なる専門分野)で共同開講している科目を開講しています.
この科目では,入門(1年生・前後期)と基礎(2年生・前後期)があります.
入門1(1年生・前期)では「動かすことの楽しさを実感」することを目標に取組む科目です.ここでは,1)機構的な知識表現,2)プログラム的な知識表現,の2項目に挑戦しました.
1)機械的な知識表現では,Lego Mindstormを使い,指定された動作に適した機構を考え,実際に動かすことを経験しました.
2)プログラム的な知識表現,はBeauto Roberという「機構は固定」だが「プログラムで様々な動作が可能な装置」を使います.ここでは「課題をチームで決定」し「どうやって解決するか」をチームで実際に装置を動かしながら進めていきます.基本的な動かし方や,課題の探し方は,先生から教わるだけでなく先輩学生と一緒に考えながら
自分なりのやり方」を発見していきます.
最終日に「それまでの取組み」を全員の前で班毎に発表を行いました.
入学して半年の間が「どれだけ成長させたか」は「各班の発表」から感じ取ることが出来ました.どう自分の成果を人に魅せるか,どう伝えるか,各班の英知がつまっていました.
これからの成長が楽しみな発表会でした.