Topics2023/12/01

【キラッと学生】防災訓練

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 11月12日に臼杵市と津久見市で「令和5年度大分県総合防災訓練」が行われ、本学科の学生が参加してきました。
(※詳細は大分県HPまたは津久見市の市報11月号で確認できます)

 手軽に飛ばすことのできるドローンは、近年防災現場でも注目されています。今回の防災訓練で学生は、偵察・水中・放水ドローンの災害時における実証実験班に参加し、地域・警察・消防・自衛隊と協力してその有用性を確認してきました。


 訓練は集中豪雨と南海トラフ地震を想定して行われました。
 設定は下の通りです。
 ・津久見市で震度5強の地震が発生、大津波警報の発表、
  避難指示等を受けて避難開始。
 ・自主防災会・消防団・防災士は避難支援を行う。
 ・自衛隊・警察は避難誘導を行う。

 ドローンを使った防災実証実験が行われたのは津久見市。2017年の豪雨災害で土砂崩れや河川の氾濫によって大きな被害を受けた地域です。被災当時、事前に収集した防災データや上空映像が役に立った経験から、緊急時に迅速に飛ばしてデータの収集・共有ができるドローンにかける期待は高く、上空・水中からの捜索や誘導、周辺状況の異常確認など、今回の実績検証に真剣な様子でした。


 上の映像は、訓練に参加した学生が作った音声解析ソフトです。
 訓練を通してドローンが「目」としていかに優秀か確認できました。しかし、木々が多い場所など物理的な要因で視界が遮られ確認できない場所も多く、捜索に限界があることもわかりました。ひとつの解決策として学生が考えたのが、ドローンから送られてくる音声データを分析、人の声の周波数を検出して被災者の発見確立を上げるソフトです。上の映像のように、声が他の音にかき消されて聞き取りが困難な状態でも、マイクが拾っていれば周波数を検出して、右下のグラフに黄色で表示してくれます。災害時、対策本部があわただしいだろうことを考えると、小さな声を拾い、目で見て判断できるよう表示するというのは相当な負担軽減が期待できるのではないでしょうか。
 まだ収録済みのデータを使っての実験段階ですが、最終的には自分の作ったソフトを使った地域貢献を目指しているそうです。

 情報工学コースでは、自身の気づきを形にするアプリ・ソフトの開発に取り組んでいます。


#防災 #情報工学 #ソフトウェア #開発