Topics2019/07/25

NBUものづくりコンテストチャレンジ2018年度報告会が開催されました

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 NBUものづくりコンテストチャレンジは,日本文理大学の学生が「ものづくり関連のコンテスト」等に主体的に参加・出場を希望する際に,不足する経費と知識,ノウハウを大学側が積極的に助成しようとする取組みです.
 2019年7月25日(木曜日)に【4号館】研究室棟1階にあるアクティブラーニング室(4104教室)にて「2018年度に採択されたチームによる報告会」が開催されました.
 情報メディア学科の当時4年生がリーダとするチーム(Ω=E^2:オメガイコールイースクエア)も,第3回 森のドローン・ロボット競技会に向けた取組みについて報告を行いました.
 チーム(Ω=E^2:オメガイコールイースクエア)は,情報メディア学科と機械電気工学科の2学科合同チームで4年生が5名,3年生が4名,2年生が4名,1年生が1名の総勢14名のメンバ構成でした.
 森のドローン・ロボット競技会は「日本は約7割が森林が占め,その約4割が人工林となっています.この森林の資源量,樹木の成長量や品質の調査などの森林の観測・管理の自動化技術の構築,ゆくゆくは林業の活性化を目指して,森林での無人航空機(ドローン)を用いた競技会を開催します.」という目的で開催されているものです.
 「ロボット」と聞くと「メカ」を想像しがちですが,1)「現実世界(Physical Space:フィジカル空間)からの計算機世界(Cyber World:サイバー空間)へのデータ収集」,2)「データを情報に変換し,情報を処理」,3)「処理結果に基づいて計算機世界(サイバー空間)から現実世界へ働きかけ」,をするCPS全般を意味し,政府の人工知能技術戦略の中核を担う技術です.
実際の取組みとして次の3項目を実施しました.
1)ドローンフライト練習宇宙エレベーターロボット競技会の大分県大会でご活躍の新谷先生に御指導いただきました.
 8月8日 (水)13:00~14:30フライト準備(機材準備)
 8月16日(木) 7:30 ~ 8:30フライト基礎_ホリゾンタルティー演習
 8月20日(月) 7:30 ~ 8:30フライト基礎_ホリゾンタルスクエア定点演習
 8月30日(木) 7:30 ~ 8:30フライト基礎_ホリゾンタルスクエア回転演習
 9月5日 (水) 7:30 ~ 8:30フライト練習_柱を用いた実践的な演習
 9月11日(火) 7:30 ~ 8:30フライト実践模擬_コースを想定した演習
 9月19日(水) 7:30 ~ 8:30フライト実践模擬_木周辺演習(近接・周回)
 9月26日(水) 7:30 ~ 8:30フライト実践模擬_昨年度コース演習
 その他,システム開発に伴い機体バランス調整やシステム検証のためのフライトや,搭載システム変更に伴うフライト練習,さらには開催予定地での練習を随時行いました.

2)樹木計測システムの開発
 実際のシステム開発では,予め「カメラで行く」と決めていたわけではなく,様々なアプローチで試作を繰り返し,ドローン搭載重量制限,処理速度,等々の要素から総合的に競技会出場システムに至りました.
 ドローン搭載可能な400g以内で開発しました
 視野差を利用した計測システムを開発しました

 報告会では,これらの取組みに続き,競技会の予選・本選を公表された取得点数に基づいて報告しました.特に,企業賞を受賞したことを誇らしげに報告しました.また,残念ながら処理時間が間に合わずに提出できなかった計測データの中に公式最小誤差よりも小さい計測値があり,大変惜しかったことも報告されました.

 7月29日(月曜日)が2019年度のNBUものづくりコンテストチャレンジへの申請締切で,来る7月31日(水曜日)が審査会プレゼンとなっています.
 前回のくやしさと誇らしさが次回にどう活かされるか楽しみです.