Topics2018/02/03

ロボットプロジェクト基礎2・シカケ班がパークプレイスで検証実験を行いました

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 ロボットプロジェクト基礎2・シカケ班は地域課題を技術で解決する取組みに挑戦しました.昨年は大分駅前10号線地下道をフィールドに「人の流れに働きかける」とし,地下道に「つい入ってみたくなる装置」をシカケました.今年はパークプレイス(http://shop.parkplace-oita.com/ https://goo.gl/maps/HBzTr1ZBcBH2 )をフィールドとして挑戦しました.
 今回の課題は「施設内の人の流れ」に働きかけることです.この課題解決のために,石畳の通路に「ケンケンパ(踏むと光が点灯し,先に先に誘導する装置)」と「湖面に落書き(2階通路でペンを動かすと,1階湖面に動きに合わせて軌跡が写る装置)」の2つの装置を開発しました.
 課題発見は,パークプレイスで担当の方からお話を伺い,その内容から「提案書」を作成し,「実施案」を策定し,装置の開発に取組みました.日本文理大学の施設であるERCにある3Dプリンタ(3次元の造形を行うプリンタ)やレーザカッタ(レーザを使って素材を正確に切るための装置)を駆使し,受講生が描いた「想い」を「カタチ」にしていきました.装置は,何度も実験や調整,さらには現地での動作テストを行い,2018年2月3日(土曜日)4日(日曜日)の検証実験を迎えました.
 寒波の影響で雪がちらつくことがありましたが,受講生の熱意のおかげか無事2日間の検証実験を成功裏に収めることができました.これを通し「何気なく普段使っているもの」が「動くのが当たり前と思える」ことが「どれだけ大変で素晴らしいことか」を実感したり,「まだまだ至らないところがあっても自分達でもできる」を実感したりと,多くを体験から学べたのではないかと思っています.サポートしてくれた先輩方も「自分達が受講生だった」経験を活かすことで「新しい発見」を得ることができたのではないかと思っています.

 ロボットプロジェクト関連科目は,入門1・2(1年生科目)と基礎1・2(2年生科目)で構成される科目で,工学部の複数学科共通で開講している科目です.社会では「複数の専門家が協働する」のは当たり前ですが,学校では「同じコース」だけになることが多く「価値観の違う人と協力して目的に向かう」ことを実感しながら学ぶために開講されている科目です.ロボットというと「人型や動き回るもの」を想像しがちですが,「現実世界を測るセンサ」「処理を行うプログラム」「現実世界に働きかけるアクチュエータ」を持つ装置が「ロボット」です.例えば「エアコン」も立派な「ロボット」というわけです.
 入門1(1年生・前期科目)では「まず触ってみる」を主眼にし,他学科の学生とチームを組み「目的のために自分が興味を持って取り組める事」を発見/再認識することで,自分の学科科目で使えそうな事柄を持ち寄ったり,面白さを発見して他学科履修制度を使って学ぶことができ,自然と「自分が将来どうなりたいのか」を手探りできるようになっています.
 入門2(1年生・後期科目)は,前期の学びを基に地域課題を実際地域でお話を伺ったり散策する中で「発見」し,「何ができるだろうか」を考え,「解決策のアイデア」を出し,「プロトタイプ(試作)」を行うことに挑戦します.
 基礎1(2年生・前期科目)と基礎2(2年生・後期科目)は,入門での経験を踏まえて「実験コース:アイデアを産むまたはカタチにするための基礎技術を実験を通して学ぶコース」と「シカケコース:前期は自分達が日常生活を送っている学内の課題を発見し解決に挑戦し,後期は地域課題に挑戦するするコース」の2つがあります.